のんびりしっかりキャリアとライフ

意識高くも低くもなく、お茶を飲みながらのんびりキャリアや将来のことを考えるブログです。

私が管理職?(その1)

今回は女性に向けた内容になります…と思ったのですが、男性にも読んでもらえたら嬉しいです。

私の世代(バブル崩壊のときに高校生だったくらいの年代)だと、社会での男女の役割について昔ながらの固定観念?偏見?をいまだに持っている人が男女共かなり多いです。いわゆる、男性は外で働き、女性は家を守る。それは原始時代から人類がしてきた役割分担だから云々…というやつ。それでうまくいっていた時代もあっただろうけど、せっかく今の時代に生きていて、色々な選択肢が増えているのだから、それぞれが自分の希望する生き方、働き方を選べる社会にした方がいいのではないかと思うのです。

 

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出典:unsplush

希望する働き方ではないかもしれないけれど、平成22年度の国勢調査では女性の労働参加率(15-64歳)は一番高い福井県で76%、一番低い奈良県で61%と、仕事を持っている女性の方が多い。男性と比較したその中身は、M字カーブ(結婚・出産退職により一時的に女性の就業率が下がるため線グラフがM字になる)やそれに関連した非正規の割合など、課題は一杯なのですが、女性が働いているのはごく普通。

以前、消費者リサーチの一環で、高所得世帯の専業主婦の方達の自宅を訪問してインタビューさせてもらったことがあるのですが、ファンタジーの世界に迷い込んだようでした。お金の心配は一生なさそうだし、自分に手をかけていて綺麗だし、何より気持ちに余裕があって周りに優しい。マンガに出てくる嫌味な金持ち奥様みたいな人はいませんでした。いつもあくせくしている自分がちょっと哀れに思えてしまい、数日モヤモヤしていたことを覚えています。

でも、「あんな風になりたい」とは思わなかったのです。それは私に合った生き方ではないと知っているから(どちらにせよ、なりたくてもなれないですけど)。思い通りにならないことの方が多いけど、働いて、自分がしたことが他の誰かの役に立っていると感じられることの喜びの方が私には価値があったのです。そして、そんな考えに共感してくれる方は多いのではないでしょうか。

働きたいけど管理職にはなりたくない

片や、管理職になりたい女性というのはそう多くないのではと思います。社会活動に必要な能力の高低は性差よりも個人差の方が大きいというのは実証されているようですが、女性は男性と比べて、「私が管理職なんてできる訳がない…」と感じる人が多いように思います。それは、日本の会社組織が男性目線で作られていたり、そもそも女性の管理職の割合が低すぎたり、参考になる先輩女性管理職がいなかったりという理由もあると思いますが、女性達自身に「私なんかにはできない」という思い込みがあるようにも感じます。

自分と、自分の知る範囲からの考察ですが、こんな気持ちが働いていそうです。

◆管理職は完璧な存在でないといけないから◆

これは、自分の周りの管理職の人達のことを考えてみれば意味のない心配だと分かります。誰にでも好かれる管理職なんていません。私の長い社会人人生でも、万人にとっての理想の上司なんていませんでした。世界中の上司達は部下達に文句を言われていると思います。半沢直樹だって、隣の部署の人だったら応援するけど、自分の上司だったら耐えられなそうです。

◆管理職は現場から離れてしまい、面白くなくなるから◆

その通りかもしれません。実際、それを理由に昇格を拒否して、専門職の契約社員に転換するような人もいるようです。

考え方は人それぞれですが、自分の得意な分野や専門スキルがあるのであれば、それを後進に伝えて、同じスキルを身につけてもらえるのは嬉しいことだと感じられると思います。

◆人を引っ張っていくなんてしたことないから◆

いい管理職は、ぐいぐい人を引っ張っていくイメージがありますよね。それがポジティブに作用する場合もあると思いますが、平成~令和の今はそのスタイルに合わないケースの方が多いことは認識した方がいいと思います。個々人が自発的にやりたい、やろうと思って行動に移すことができるように、よく話を聴いて、一緒に考えるスタイルの上司の方が結果的にチームとしての高いパフォーマンスを上げることが多いそうです。自分が課長だとして、昭和スタイルの部長からは物足りないと思われるかもしれないけれど、管理職だから上、非管理職は下、という固定観念は無くした方が中長期では組織や会社への貢献度は高いと思います。

 

次回へ続きます。

チームでは働けません

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