のんびりしっかりキャリアとライフ

意識高くも低くもなく、お茶を飲みながらのんびりキャリアや将来のことを考えるブログです。

気持ちにゆとりのある人

以前いた会社で、一時期マーケット拡大を目的としたユーザー像の把握のために頻繁に市場調査をしていたことがありました。市場調査には少人数を対象とした「定性調査」と数百人~数万人を対象とする「定量調査」があり、どちらも別個の目的があるのですが、興味深い発見がありました。

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出典:unsplush

女性向けの商品だったので、20代から60代までの女性にアンケートをとったりインタビューしたり、時にはお宅訪問をさせてもらってお家で話を聞いたりしたのですが、この2点がとても印象的でした。

みんな「気持ちにゆとりのある女性」になりたい

問われてみれば、確かに私もなりたい。「どんな女性になりたいですか?」的な質問で、10個も20個も選択肢があり、時により外見に関する選択肢が多かったりそうでなかったりと変化がある中で、この回答は常に1位か2位。特に30代以降に顕著でした。なりたいというからには今なれていないということだすると、やはり忙しくストレスの多い現代に生きているからこその思いなんだろうなとちょっと切なくなりました。

20代と40代以上は幸せそうだけど30代は不幸そう

こういった調査はアンケートモニターに登録している人を対象にするので、それなりのバイアスがかかるものだとは思いますが、グループインタビューで年代別に5~6人の女性達に集まってもらい、モデレーターの人からの質問に答える形式の定性調査にて(インタビューを依頼した側はそれを別室から見ています)、「えっまたこの感じ?」と既視感を覚えていたのが、楽しく生きていそうな20代と40代、そして対照的にやさぐれている30代。かなり多くの女性グループを見てきて、年代別に比較する形になっているから余計にこの傾向は目立ちました。もちろん生きるのが辛そうな40代とか、全てが順調で幸せそうな30代もいましたが、全体の傾向として。

20、30代を通り過ぎ、アラフィフになった自分からすると、やっぱり30代って公私共に色々なイベントがあったり、それに伴って色々な気持ちが生まれてくるお年頃だよねと思います。結婚するかもしれないし、子供が生まれるかもしれないし、そうでないかもしれないし。仕事で転機があるかもしれないし、ずっと同じかもしれないし。外見的にも老化が加速して抗えなくなるし。それをまだ経験していない20代は恐れを知らない幸せ感、40代は30代の諸々を経験した上で自分なりの対処法を身に付け、自分に自信を持つことが出来るようになった幸せ感だった気がします。

それが正しいとすると、きっとそれは年を重ねると「気持ちにゆとりのある人」に近づいたとも言えるのではないでしょうか。もちろん40代は40代としての辛いことやライフイベントがありますが、何とかできるメンタルの強さは手に入れかけているのではないか。そう思うと、歳をとるのも悪くないね!と安心させてもらっていました。

しかし、自分もアラフィフになって、昔よりは気持ちにゆとりが持てているような気はするものの、まだまだ。少なくとも、60歳くらいになって、10年前の自分より今の方が気持ちにゆとりが出たかなーと思えるようにはなりたいものです。

 

気持ちにゆとりありまくりのひと(ご飯欲しいときを除く)

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