のんびりしっかりキャリアとライフ

意識高くも低くもなく、お茶を飲みながらのんびりキャリアや将来のことを考えるブログです。

老害

突然のタイトルですが、老害

特に政治家の失言や残念なふるまいを見ると、この単語が思い浮かぶことが多いと思います。ここまでの自分を形作ってきた価値観に固執するあまり、それが時代とずれてしまっていることに気付かずに、周りが眉をひそめるような発言や行動をしてしまう人達。特に地位の高いもしくは高かった人に多い印象があります。

あーあの人またあんな時代錯誤の発言しちゃって…と笑って済ませられればまだいいけれど、シャレでは済まないことも多々あるのも事実。

私も何人かの強烈な老害人達を見てきました。

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出典:unsplush

過去の成功体験から逃れられない

一番印象深いのは会社を倒産寸前から大成功に導いた立役者の男性。

自分の部下はコマとしか思っていないところがあったので周りの人達は複雑な思いを抱いていましたが、今まで業界には無かったビジネスモデルを導入して成功させるなど、ビジネスセンスは他の人には真似できないものがあり、ただ者じゃないカリスマオーラと相まって、私も含め皆喜んで引っ張られていました。

問題は彼の引退後。カリスマは後継者を育てるのが下手、とよく言われますが、やはり後継者はおらず、会社の業績はキレイに下降線を描いていきました。

外部から後任が入ってきたのですが、カリスマに追従するのに皆慣れきっていたのであまりうまくいかず、それでも後任の方のやり方で皆で協力し合って結果を出そう!と少しずーついい流れが生まれてきたか…?くらいの時に、カリスマがSNSのグループ内で、今の会社の惨状や後任の方のことをボロカスに言っているのが発覚しました。非公開とはいえ、現社員も沢山いる大きなグループ。結局は会社からクレームを入れて収まったそうですが、去り際はキッパリしていて格好良かったのに、その後が残念過ぎて、あぁこういう形の老害もあるのか…と悲しい気持ちになりました。

よくあるのは、明らかに引退した方がいいのに居座って新しい考え方を否定し、せっかくの自分の功績への評価を落としてしまうタイプの老害人ですよね。

それほどまでに所有欲や過去の栄光というものは強力、というか、逃れたくても逃れることができないくらいの磁力があるものだということなんだと思います。

かくいう自分だって、自分なりの過去の成功体験から逃げられていないかもしれません。

以前研修で、お互いの成功体験を語り合う、ということをしたのですが、自分の成功を語る気持ちよさにはちょっとびっくりしました。私のささやかな体験でさえこうなら、大成功した人がその体験に囚われてしまうのは当たり前なのかも。

でも同時に、他の人の成功体験については客観的に聴けて、あぁこれはこの人にとって素晴らしい体験なんだな、ちょっとピンとこないけど…みたいに、すごく冷静に見ている自分がいました。

成功体験があるのはもちろん素晴らしいし、過去からの学びだってある。でも未来を見ることを忘れてしまうと、すぐにその体験に囚われ、老害的な人になってしまう(老人でなくても)こともある。

意識的に自分をリセットしたり、過去の自分を他人の目線で見てみたり。過去の苦い経験に対して推奨されるそんな行動ですが、いい経験に対してもしてみる必要があるのかもしれません。

 

過去はきれいにリセットしてます

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