会社組織について(その2)
前回は、会社組織の矛盾について書きました。
hachiwarecatkun.hatenablog.com
会社で働いてお給料を稼ぐ以上、自分がクリアすべき目標があり、それに達していなかったら悪い評価を受けるのは当然ではあります。
でも。自分に評価を下す直属の上司を人として尊敬していたり、信頼関係ができている場合は素直に受け入れることが出来ますが、そんなケースはあまりないと思います。自分にマイナスの評価を下しているこの人は、それに足ることをできているのか…?と思ってしまう場合の方が多いのではないでしょうか。
上司とのコミュニケーション
自分が思っていたよりも評価が悪かった場合、言われたことをすぐに真摯に受け止めて自分を変えようと努力出来る人はそういないはず。私もできません。
評価なんて関係ないとは思いながら、評価が悪いと人格を否定されたようで落ち込みます。だったら自分から働きかけてみようと、私は以下を実行しています。交渉術として教えてもらったやり方ですが、結構効く気がします。
◆中間面談の前の個別面談を申し出る
◆自分に直すべきところがないか、フィードバックを求める
◆相手はどのような工夫をしているのか質問する
これらは、自分(私)の評価を上げるためのプロセスに相手(上司)を巻き込むやり方になります。
通常、期初に目標設定の面談、期末に評価のための面談、の年2回の面談が設定される会社が多いと思いますが、その前に一度ずつ、自ら面談を申し出るのです。そして、上記の2つの質問を投げかけてみる。この2つの質問は、YES/NOでは答えられない、オープンクエスチョンと呼ばれるものです。上司はオープンクエスチョンを受け取った場合、頭の中で自分の意見を組み立て、何かしらの回答を返します。この行動をさせることで、上司は無意識に一歩自分(私)の側についてくれるのだそうです。また、相手に教えを乞うことで、自尊心もくすぐります。
もちろんするべき仕事はしている前提だし、もらったフィードバックは仕事に反映させる必要がありますが。
上司も私も当然、同じ人間。人間はこうされるとこう反応するんだなーという観察対象にしてみると結構楽しむこともできます。
そんな余裕はない、何であんな奴が上のポジションに居られるんだ!と怒りが収まらない場合。この本が面白かったです。
階層社会では、人は昇進を重ねていき、最終的には「無能レベル」にたどり着くのだそうです。各階層で求められるスキルには違いがあるため、昇進して上の階層に登ったときに今までと同じパフォーマンスが出来るとは限らない。こなすことができればまた次のレベルに引き上げられるけど、どこかで必ず自分が無能になる階層に到達する。
単純に言うと、仕事はまだ無能レベルに達していない人だけで回っており、上になればなるほど無能な人ばかりいるように見えるのはこのせいだという内容です。
面白おかしく書いてあるけど、真理をついているなーと気持ちがすっきりしました。
読むと会社組織の矛盾を受けれやすくなると思います。
会社組織は矛盾の多い存在だけど、社会にも個人にも必要な存在でもある。矛盾を楽しみながら、昇進を目指すなり、別のところにやりがいを求めるなり、自分のやりたいことをやっていくのが会社員の極意なのかもしれません。
組織に属さず自由に生きる
きりっ