未来の自分への手紙
小学校を卒業するとき、みんなで未来の自分に手紙を書いて、タイムカプセルとして校庭に埋めたという経験のある人は結構いるのではないでしょうか。そして成人式のときに掘り起こして、小さかった頃の自分からの手紙を読む。今の若者達もやっているのでしょうか。
私はタイムカプセルの経験はなく、人から聞いただけなのですが、子供の自分から手紙をもらうなんて楽しそう!と羨ましく思っていました。
そしてこの行為は実は人生にとってすごく意味があることなのかもしれないとも思います。
25歳の同窓会で、小学校六年生の自分からの手紙を読んだという知人は、大人のわたしはパン屋さんになってますか?と書いてあったと言っていました。かわいい…。
知人はパン屋さんにはなっていませんでしたが、趣味でパン作りを始めたそうです。
子供時代は可能性が広がっている。その時の自分が何を考えていて、純粋に何をやりたかったのかを思い出してみるのは、大人になって、将来について迷うことが増えたときにこそ大切だと思います。
性格診断テストでも、子供のころに何をしたかったのかが質問項目に入っていることがよくあります。振り返るだけでも意味はありますが、当時の自分から直接問いかけてもらうというのは、より心に響いてくると思います。
タイムカプセルの経験のない私がなぜそう言えるかというと、未来の自分にメールを送ることの出来るサイトに出会い、メールを送ってみたからなのです。
英語のサイトですが、メールを受け取りたい日を設定してメッセージを書いて送信ボタンを押すだけなので簡単です。
数年前、辛いことがありました。今振り返ると必要な試練だったと思えるようになりましたが、立ち直れたのは、周りの人達に支えられたからでした。内向的かつ自分一人で全てやりたいタイプの私ですが、あの時ほど周りとの繋がりの大切さを実感出来たときはありません。
その気持ちを忘れないために、一年後の自分に、周りに感謝しながら日々を過ごしてますか?と、自分にはすごい力があることを忘れないで、というメッセージを送ってみました。
受信した一年後はちょうど仕事に行き詰まりを感じていた時。一年前の自分に恥じないように生きなければと気持ちが引き締まると共に安心感も得ることができました。
一年後の自分へのメッセージは短期的な振り返りのために、五年後、十年後の自分へはもっと純粋な、なっていて欲しい自分になれたかどうかの問いかけを送ってもいいかも知れません。タイムカプセルを埋める気持ちで。
たいむかぷせる?